50代後半の転職活動は長期化してしまう可能性がとても高いですよね。それでも転職サイトに登録するとドライバー案件や警備員のオファーが数多く送られると思います。
この記事では、50代の転職活動を行っている人にとって、タクシードライーバーや警備の仕事は実際のところどうなのかを検証してみます。
50代でも挑戦できる仕事【タクシードライバー】
50代でもタクシードライバーに転職することは可能です。ではどのような条件や資格が必要なのかを調べていきたいと思います。
- 二種免許をもっていること
- 運転のスキルがあること、運転が好きなこと。
- 道を知っていること(ナビが搭載されているが、知っている必要はあり)
- 相手の状況を見極めて、トークできる力があること。
二種免許とは何ですか?
運転が好きなことは必須ですね。
二種免許(第二種運転免許)とは、バスやタクシーのように運賃をもらってお客様を運ぶのに必要な免許になります。タクシードライバーを目指すなら、二種免許を取得することが必須の条件になります。
【二種免許取得条件】
二種免許はお客様を乗せて運転するプロドライバー免許、一種免許より取得条件は高いです。タクシーのドライバーに挑戦するなら、普通二種免許が必須になります。
一種免許を取得してから3年以上が経過していること。(免許取得後に免許取消や免停処分期間を除く)
- 年齢:満21歳以上
- 視力:両眼で0.8以上、片眼がそれぞれ0.5以上(眼鏡、コンタクト可)
- 色彩識別能力:信号機の赤、青、黄色が識別できること
- 深視力:三桿法を使った深視力検査でその誤差が平均2㎝以下であること
- 聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること
- 運動能力:運転に支障をきたす身体の障害がないこと
タクシーのドライバーに挑戦するなら普通二種免許
が必要なことがわかりました。
取得までの期間と費用はどれくらいですか?
【普通二種免許取得の費用と期間】
ここに記載するのはあくまで目安になります。(合宿や通い、個人の能力がある為)
- 普通免許を所持している場合:技能教習21時限、学科教習19時限(合宿免許の最短だと11日)
- 普通二種免許の取得費用も所持免許によって異なります。通学免許の料金としては、普通免許所持で約26万になります。
タクシードライバーになるまでの道のり
普通二種免許を取得します。ほとんどのタクシー会社では費用は負担してくれるので応募する際に免許を持っている必要はありません。(会社負担だと2年間の縛りが発生します)
基本的にはこの資格を取得し、それぞれのタクシー会社が実施する社内研修(マナー研修など)を終えれば、タクシー運転手として働くことができます。
東京都、神奈川県、大阪府などのタクシー会社に勤務する場合には、これに加えて地域のタクシーセンターで行われる地理試験に合格する必要があります。
地理試験をクリアするには、主要幹線道路や交差点、主要施設などをしっかりと覚えていることが必要です。
ちなみに地理試験は全40問出題され、32問で合格となります。参考になるリンクも貼りますのでそちらもご覧になってください。👇
意外に難関?タクシーの地理試験に合格する方法 (tokyo-taxidriver.com)
このブログを読むと最初に思っていたタクシードライバーのイメージが変わりました。常に応募しているので、数多く受け入れるかと思っていましたが少し違っていました。
50代後半の転職者はどの業界に挑戦するにしても
覚悟して挑まないといけないことがわかりました。
タクシードライバーのメリットとデメリット
実際にタクシーに乗ってみると若いドライバーはまだまだ少ないですから、セカンドキャリアのイメージが強いのも否めません。ではメリットとデメリットを考えてみます。
- 50代後半でも応募しやすい業界であること
- 仕事に対する自由度が高いこと
- 比較的休日が多い
- 仕事の拘束時間が長いこと
- 給与が安定しない、歩合が多い(応募される会社で確認することがとても大事です)
- クレームのお客様に一人で対応する必要があること
- 免許で生活しているので違反すると仕事ができなくなること
50代後半で未経験の業界に挑戦するのですから
覚悟と自分の価値をしっかり認識しましょう。
未経験の仕事に応募したり勤務するのですから、ある程度の我慢は必要です。越境転職をするのですから、セカンドキャリアを始める気持ちで挑みましょう。
ただ年齢でばかにされたり、人格を否定されることがあったらしがみついてまで働く仕事ではないことを忘れないようにして、毅然とした姿勢を見せて下さい。
50代でも挑戦できる仕事【警備員】
ドライバー案件の次に求人サイトに登録して、オファーが多いのが警備員の仕事だと思います。実際にどんな仕事なのか調べてみました。
【警備員の仕事】
- 1号警備 施設警備
- 2号警備 交通警備 雑踏警備
- 3号警備 輸送警備
- 4号警備 身辺警備
大きく分類すると上記の4つ分類されることがわかりました。
警備員の仕事は50代後半でも転職しやすい業界の
一つだと思います。やはり相当な覚悟が必要な仕事です。
1号警備:大型施設やスーパー、レジャー施設などの警備を行います。主に屋内で行うので体力的に負 担も大きくないと思います。夜勤がある際は交代で仮眠を取ります。
2号警備:工事現場やイベント会場など、多くの車両や人が集中する場所で事故やトラブルを防ぐために交通誘導を行っています。1号警備と比較すると屋外にいることがメインになるので体力的には過酷です。ただ工事が終われば早く帰れるメリットもあります。
転職の際は1号警備、2号警備のどちらかになるはずです。
警備員のメリットとデメリット
警備の仕事は「たいへんそう」のイメージ先行になってしまいます。実際はどうなのかメリットとデメリットを調べてみました。
- 比較的就職しやすいと言えます。
- むずかしいスキルを求められず、ルーティンワークが多い仕事です
- 人間関係に悩まさることが少ない
- 勤務時間が短い
- 天候に左右されるので体力的にきついです(立ち仕事なので体力的にきついです)
- ルーティンワークが多いので時間の経過が他の職種より遅いと感じます
- 同じ現場に長期間勤務しないので、その都度人間関係を構築する必要があります。
- 給与が期待するほど高くない(50代の応募案件の中には高い案件も存在します)
警備員はやはり天候に左右され、体力的にきついイメージがあります。ただ50代後半の応募者にも門戸は解放されていますが、覚悟して応募する必要はあると思います。
警備員の仕事に資格は必要なのか
警備員の仕事は資格がなくてもできる仕事です。しかし警備員関係の国家資格には警備員指導教育責任者、機械警備業務管理者、警備業務検定の3つがあることがわかりました。
警備業務検定にはさらに6つの種類があることがわかりました。警備員は誰でもなれるのに国家資格がこのように多いのはなぜなのでしょうか。
資格がないと就けない役職があるから
警備員関係の資格を取得する主な理由は、資格がないと就けない役職があるからです。
機械警備業務を行なっている営業所では「機械警備業務管理者」の資格を持っている警備員を必ず置かなければならないと決められています。
銀行やATMなどにお金を運ぶ現金輸送車には、「貴重品運搬警備業務検定」の資格を持っている警備員が必ず1人以上いなければならないと決められています。
警備員になるには資格は必要ないですが、特殊な場所や、特定の種類の仕事を行う警備員になるには、それに準じた国家資格を取得する必要があります。
警備員の資格を取得することで、上の役職に挑戦する権利を得ることが
できます。国家資格を取得することも検討してみましょう。
まとめ
- ドライバーも警備員の仕事も50代で挑戦できるが覚悟が必要な仕事です
- 今までと同じ金額の賃金を得ることはむずかしいです
- セカンドキャリアをはじめると思いましょう
- 転職したらそれで終わりではないので、常に学ぶ必要があります。
再スタートは年齢に関係なくいくつになってからもできると信じています。ドライバーも警備員も始めるのは勇気のいる仕事であることは間違いないです。
セカンドキャリアに何を求めるかだと思います。
おわり
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