日本の50代独身男性は世界一寂しいと「週刊文春」の記事を見かけました。現在56歳の私としては刺さるところがたくさんありました。
では、なぜ50代独身男性は寂しいのかその理由を考えて、それを紛らす方法も紹介します。
会社以外で親しい友達がいないから寂しく感じる
あなたは会社以外で友達と呼べる人は何人いますか?
友達は家庭があるので、休みに気軽に会ったり
連絡をするのをためらってしまうことがあります。
会社に勤めていると孤独を感じることは少ないですが、55歳で転職を試みている筆者の場合本当に会話をすることが少なくなっています。
こんな時に心を許せる友達がいれば、話しをしたり食事に行ったりして気分転換することも出来ますが、1人でいるとそれもうまくいきません。
退職した会社に行って昔の同僚と近況報告するのもいいと思いますが、あまりそれが多くなってしまうと後輩の邪魔になりますから気をつける必要があります。
在職中から、会社を辞めても継続できる
人間関係が築けるといいですね。
会社には友達を作りに行っているわけではないですから、親しい友達が出来なくても仕方がないのですが、少なくてもいいから会社を退職しても人間関係が継続できる人がいればベストです。
定年退職後、友達がいなくて困っている。あなたの悩みは、すべての(特に男性)会社員がいつか直面するもので、根本的な解決策はありません。仕事を辞めたら、人間関係が寂しくなる。それは東から朝日が昇るのと同じ動かしようがない事実です。 (作家 石田衣良さんの回答より引用)
👆きっとこの作家さんの言っていることが真実だと思います。
だれも経験するのですね。
友だちは無理に作ろうとするものではない、いつの間にか友達になっている
趣味にしようと思って始めたものは趣味にはならない、いい意味ではまっているものです
荒川和久さんのコラムより
16世紀から17世紀にかけて活躍したイギリスの哲学者・神学者・政治学者のフランシス・ベーコンが、「若い時は、一日は短く一年は長い。歳をとると1年は短く1日は長い」と言いました。
これは、とてもおもしろい時間や幸せな時間は短く感じるが、退屈で不幸せな時間は長く感じるということです。この言葉が表しているのは、まさに50代の独身男性が無為に過ごしている「一人ぼっちの時間」そのものです。
人は孤独を感じながら、時間だけが有り余る状況におかれると考えなくてもいいことを考え、1人で悩みそして幸せな未来を想像できなくなるものです。
結婚していないから寂しく感じる
結婚していないから50代独身男性は寂しいのでしょうか?
結婚していたら奥様がいますから、休みに誰ともしゃべらないといった悲劇は避けられます。ただこれは男性側からの視点ですから、奥様がどう思っているかはわからないですよね。
【結婚のいいところ】
- 1人の時間が減るので、孤独感を感じにくくなります。
- 自分が病気や辛いことがあった時、支えてくれる人がいると安心できますよね。
- 夫婦共働きであれば、収入が増えるので将来的な不安も解消されるかもしれません。
1人でいる時間が減りますから、寂しさは軽減されると
予想できます。
筆者は結婚していないので、1人の時間が少なくなるから寂しさを感じることがなくなると想像することはできます。
ただ母が、「私はお前のために離婚をしなかった」と父が亡くなってから言われたことには少なからずショックを受けました。
結婚したから、寂しさが紛らわされると思ってしまうことには注意が必要です。
天涯孤独だから寂しく感じる
孤独とは心の空腹で、社会とのつながりや人のつながりを欲している状態ということができます。本当に空腹なら何かを食べれば解消されますが、心の空腹は容易には解消されません。
先日グループホームにいる母親から連絡があったのですが、認知症が進行しているのか会話が支離滅裂で全く成立しませんでした。その時に、「ああもう天涯孤独なんだと」強く感じました。
下記のレポートを参照ください
男性の方が孤独になりやすいです。
👇
2015年の国勢調査の結果、50歳で一度も結婚したことのない未婚男性が23.4%いることが分りました。これを「生涯未婚率」と言うのですが、つまり50歳までに結婚していなければ、その後結婚する(できる)可能性が極めて低いということです。
そんな独身男性が結婚しないまま老後を迎えると、いろいろなリスクにさらされることになります。健康リスクは先ほど解説したとおりですが、長く老後を過ごしていると病院や介護施設へ入ることも十分考えられ、その時独身男性が避けて通れないのが「保証人不在」という問題です。
建前はともかく、現実的には保証人がいないと病院や施設へ入れないことが多く、また元気でいた場合の賃貸住宅入居にも保証人の問題は必ずついて回ります。
さらに恐ろしい現実として「孤独死」のリスクも考えなければなりません。日本少額短期保険協会が2021年7月に公表した「第6回孤独死現状レポート」によると、孤独死に占める男性の割合は非常に高く、全体の83.1%で女性の約5倍となっています。
この結果から男性は女性と比べ「社会的な孤立」に陥りやすく、孤独な生活者が多いことが分かります。
孤独は寂しくてつらいですが、孤独に対する耐性を身に着ける必要があります。1人でいる時間を受け入れて楽しむことができるようになりましょう。
孤独を紛らわす方法 5選
孤独や寂しさを紛らわすには、夢中になるもの(はまるもの)が効果的です。定番ですが趣味を持つことです。趣味がなければ、趣味を見つけることに時間を割いてもいいです。
趣味に生きる
学生時代に夢中になったものでもなんでもいいです。バイクや車でのドライブ、オンラインゲームならその中で友達ができることもあるかもしれません。
映画鑑賞、その後のレビューの投稿で反応があれば楽しくなります。
趣味を見つけなければいけないなんて決めないで、趣味を探すことに時間を費やすのも良いと思います。
副業をはじめてみる
本業があれば副業として、WEBライターやブログをやるのもいいと思います。これで収益化出来たら老後にも希望が持てます。
ただネットには「すぐに稼げると」煽っている記事はたくさんありますが、実際にやってみると思うようにはいかないことの方が多いです。
- WEBライターは低単価案件が多く、心が折れそうになる。それを理解して挑戦を
- ブログは執筆した記事が自分のものになるのでおもしろい
- ブログは高品質の記事を執筆するのは難しい
- ブログもWEBライターも結果はすぐには出ない
仕事をする
今仕事をしている人は、行くところのあることにまず感謝しましょう。安易に退職してしまうと50代の転職はとても大変です。転職を検討されている人は慎重に準備しましょう。
給与は下がっても行くところがあるのはありがたいことです。行くところがあれば「孤独」を感じることは少なくなります。
安易に転職すると仕事内容が思ったことと
違っていたり、条件が違っていることも
あるので気をつけましょう。
筆者は安易に転職をしてしまい、仕事とのミスマッチに苦しんでいます。朝起きて行くところがあるのは感謝していますが、その仕事がストレスになってきています。
給与、仕事環境などすべてが満足できる職場はありませんから、どこかで優先順位をつけて後悔をしないようにしてください。
50代後半の転職失敗はリカバリーするのとてもエネルギーが必要です。
出会い系のサイトでパートナーを見つける
50代独身男性は、40代と比較すると体力も落ちてきてやれることが少なくなってきます。婚活もハードルが高く感じてしまいますが、「諦め」の文字が脳裏をよぎる年代です。
しかし老後が近いからこそ「寂しい独身男」のままではいけないのです。パートナーや友達を探すことも焦りからくるオーラを封印し、スマートに行動しなければ変な目で見られるのが「50代独身男性」だと肝に銘じましょう。
出会い系のアプリはお金を騙されて取られてしまったり
怪しげなアプリもたくさんありますから、使うなら注意が必要です。
ボランティアに参加する
ボランティアに参加するのも、孤独を紛らす良い方法です。人と関わっていれば孤独を感じることが少なくなります。
【ボランティアの種類】
- 支援、介護、災害ボランティア
- 読み聞かせボランティア
- 生活サービスボランティア
いろいろな種類のボランティアの種類があることがわかります。より詳しいサイトはこちらになります。ボランティア募集情報満載! | activo(アクティボ)
大前提として、ボランティア活動に参加する場合でも
収入源は確保しておきましょう。
ボランティアは本業ではないですよ。
まとめ
- 会社を退職したら人間関係が寂しくなることに解決策はない
- 孤独は心の空腹で容易には解消されない
- 孤独を紛らわせるには、趣味や副業など自分で夢中になれるものを探す
- 孤独を楽しむぐらいの耐性を身に着ける
すべての50代が孤独とは限りません。それでも孤独に感じている50代は自分で忙しくして行動しましょう。誰も助けてはくれません。
楽しい50代にするのも、苦しい50代にするのもあなた次第です。
おわり
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