50代の転職活動には、さまざまなハードルがあります。この記事では筆者の実体験を踏まえ、転職活動に待ち構えるハードルについて解説していきます。
後半では50代のセカンドキャリアにおすすめの業界を提案してみました。
【職場に馴染めない理由、4選】実体験をもとに解説
50代で転職をすると、職場のスタッフは全員年下になります。頭では理解していても、実際は想像よりつらい現実です。
職場に馴染めなかった具体的な理由を
教えてください
1職場の同僚と上手くやっていくこと。
2年下の上司と上手くやっていくこと。
3どこまで自分を捨てられる。
4当たり前に出来ると思われていることを実行すること。
上記に記載した項目は筆者の実体験です。
1 職場の同僚と上手くやっていくこと
50歳を超えて転職すると職場の同僚は、全員年下です。接する時は敬語で接した方が無難です。
ただあなたがどんなにフレンドリーに接しても、50過ぎのおじさんです。結婚していれば、 息子と同じくらいの年齢の同僚に仕事を教えてもらうことになることを理解しておきましょう。
あとから入社したおじさんが、同僚に溶け込むのは努力が必要です。
2 年下上司と上手くやっていくこと
同僚はあなたより年下ですが、上司もあなたより年下です。
頭では理解して、大丈夫と思いますと今思った人はいるはずですが、これは実際に経験しないとその辛さはわかりません。
仕事を1日でも早く覚え、自分の判断ではなく上司に決済を求める。
あなたの味方になってくれる年下の同僚は現れると思いますが、年下上司はあなたの味方には決してならないと思っていた方がいいです。
筆者は年下の女性上司との
相性はどの会社でも
上手くいきませんでした。
3 どこまで自分を捨てられるか
50代で転職するというのは、社会人になってから30年以上たっています。
転職先で勤務していくには、自分のプライドを捨てることが大事になります。年下の同僚、年下の上司になじめなくも我慢するしかありません。
50代の新入社員は想像したより、厳しい現実であると覚悟しましょう。セカンドキャリアを構築すると思えば道は開けると信じたいです。
4当たり前に出来ると思われてることを実行すること
50代を採用する企業はある程度の基礎は出来ているから、それほど社員教育しなくても戦力になると考えています。それを理解して準備しましょう。
あなたに許された時間はそれほど多くないこと認識しましょう。50代は定年まで10年、20代の新卒と比較したら、どちらが会社に貢献してくれるかは一目瞭然です。
年齢もあり覚えることは苦戦します。
覚えられなかったら、次はないです。
新しい会社だと覚えることはたくさんあるのですが、それを全て覚えましょう。
失敗から立ち直るためのマインドセット
1セカンドキャリアのスタートと思うこと
2失礼にならないように程度に同僚と接する
3常に危機感をもって仕事に取り組む
4後悔のない準備を常にしておく
1 セカンドキャリアのスタートと思うこと
50代の転職は苦戦します。筆者は応募条件を全て満たしていても、「残り3年で、どれだけ会社に貢献できますか」と社長面接で言われたことがあります。採用する気がないなら、最初から社長面接なんかに呼ぶなと言いたかったです。
定年が60歳の会社であれば、10年勤務はできないです。そんなおじさんに好条件は提示はされないと思う方が気持ちは楽です。ヘッドハンティングであれば、この限りではありません。
50代で転職をするならば、セカンドキャリアを始めると思いましょう。今までのような給与は望めないかもしれないですが仕事には就くことはできます。
2 失礼にならないように同僚と接する
セカンドキャリアと思って入社しても、上司や同僚は年下になります。年齢は上ですが新入社員なので戦力にならないという構図が出来上がります。
どんな立派な肩書があっても、セカンドキャリアを構築するのであれ新入社員扱いです。
同僚となるスタッフには丁寧に教えを乞うようにしましょう。
年下のスタッフに頭を下げるには
プライドを捨てないと、相手に伝わります。
年下の同僚と友達関係を築くのはむずかしいと思いますが、相手に失礼のないように接しましょう。仕事を教えていただく立場であることを忘れてはいけません。
3 常に危機感をもって仕事に取り組む
50代で転職するとすぐに結果を出す必要があります。20代の新入社員と比較しても時間はそんなに残されていないと自覚しましょう。
失敗は許されない、それぐらいの危機感をもって毎日を過ごした方がいいです。筆者はそれが出来なかった為、年末に「改善の余地が見られない」と人事部長からリストラ宣告を受けた経験があります。
人件費削減になれば、まずは50代のおじさんがターゲットになります。それまでに仕事を覚え、戦力になっている必要があります。
常に危機感を持つべきです。
4 後悔のない準備を常にしておく
セカンドキャリアのつもりで就職しても、会社が業績悪化になれば人件費削減で50代のおじさんだと考えるのが自然です。
50代で転職できたとしても、最後までその会社の残っていられるかは誰にもわからないですが、何が起きても慌てない準備をしておきましょう。
自分で稼げる準備のために副業を探してみるとか、仕事に必要な資格に取り組むとか慌てない準備をするべきです。
昨年末に「改善の余地が見られないから」と研修期間満了で退職せざる得なかった経験があるので、全く違う仕事をしていますが、同じことにならないよう後悔のない準備はしています。
自分の身は自分で守るしかないですね
副業や稼ぐ力を身につけるのも大切です
職場の人間関係がつらいなら我慢する必要はありません。
仕事は早く覚え、わからなければ丁寧に教えを請いましょう。
50代が活躍できる業界を考える
50代が活躍できる可能性がある業界を、実体験をもとに考えてみます。会社に貢献できる時間を考えたら、20代や30代の人には勝てないと思った方がいいです。
友人やコネなどで転職できればいいですが、そうでない50代にはこんな業界の提案になります。
- 介護、デイサービス
- タクシードライバー、配送ドライバー
- 警備、マンション管理
過去にこんな記事も書いています
こちらも参考にしてみて下さい
【実体験を報告】介護、デイサービススタッフとして働くということ
介護やデイサービスの職員は、比較的50代でも内定をいただける可能性が高い業界です。
日常生活の延長に仕事があるので、経験がなくても日々の業務はこなすことができます。ただ親ではない大人の排泄や入浴介助、レクレーションで発せられる言葉の暴力に日々心は削られます。
ある程度の覚悟や、介護を必要としている人の役に立ちたいとの強い思いがないと続けていくことのむずかしい仕事だと毎日実感しています。
安易にセカンドキャリアとしてこの業界を選びましたが、体力的にも精神的にもかなり削られる仕事なので、日々の勉強は必要になってきます。
まとめ
50代の転職は困難が待ち構えています。条件が良くなっての転職成功は限られた人だけです。
筆者を含めた、多くの50代の方はセカンドキャリアを考えて別の仕事に挑戦することも早く仕事を始める選択肢の一つです。
就職できても、年下の上司、年下の同僚との接し方を常に考える必要があります。
我慢をする必要はありませんが、我々50代から教えを乞う姿勢を見せていく必要はあります。
辛い年齢ですが、諦めないで前を向いて生きていきましょう。
おわり
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