50代で転職活動を余儀なくされ、苦労した末に就職できた。ほっとしてこれからがんばろうと思っていたら、仕事内容があまりに違っていて「転職に失敗」したと気がついてしまう。
なぜ失敗したのかを筆者の失敗をもとに解説し、どうやって挽回していくのがいいのかを提案していきます。
結論は我慢して続けるか、もう一度転職活動を再開するかの2択になります。
50代、転職失敗した【筆者のケース】
筆者は55歳で前職の販売の仕事を退職し、WEBライターで仕事を受注しながら1年ぐらい時間をかけて生活できるようになろうと計画していました。
ずいぶん甘い計画ですね?
上手くいっているのですか?
結果は散々で、1か月で700円しか収入がありませんでした。これでは家賃も払えないと思い至り、転職活動をはじめました。
転職に失敗したと気がつく
努力した成果もあり、未経験でしたが介護関連職の支援スタッフと送迎ドライバイーという仕事で内定をもらいます。
その年齢で就職できたから良かったじゃないですか
何が失敗だったのですか?
【筆者が転職に失敗した理由】
- 収入がなかったので、焦って仕事を決めてしまった
- 業界の研究をしなかった
- 転職先の会社の研究をしなかった
- 越境転職で今までの経験が生きていなかった
- 自分の性格に向いていない仕事だと気がついた。
- 就業条件が全く違った
年齢がマイナス要因になることはわかっていたので、焦って仕事を決めたことが一番いけなかったことです。仕事のミスマッチは解消されるかもしれませんが、ミスマッチを自覚しながら続けることは心と体にいい影響はありません。
どこまで我慢するか、辞める覚悟はあるか
筆者は焦って越境転職をして、仕事のミスマッチで苦しんでいます。
典型的な転職の失敗例です。残り少ない時間を考えると無駄に過ごす時間はありません
【転職に失敗した筆者が決めたルール】
- 障害の重い事業所に異動になったら退職する
- 次の仕事を探しながら継続して仕事をする
- 勢いで退職することはしない【期間が短いと次で説明のしようがない】
- 朝行くところがあることに感謝する。
決断は早い方がいいと思います
年齢を考えると、就職できるところも限られます。勢いで退職することは避けた方がいいですが、足元を見られて無理難題を会社から言われるなら退職しても良いと思います。
ただ誰もが「仕方がないね」と思える退職の理由は必要です。それが説明できないと「また短期間で辞めるのでは」と思われてしまいますから、慎重に準備しましょう。
年齢を考えると正社員は難しい、働き方を考える
50代が勢いで退職するのは避けた方がいいです。
収入が途絶えた状態で転職活動を始めてしまうと、すぐに転職先が決まらず転職活動が長引いてしまった場合に、段々と減っていく貯蓄から焦りが生まれ、収入面でも精神面でも追い詰められてしまいます。
50代でも応募できる求人だからといって飛びつくのではなく、前もって応募先の企業を詳しく調べておきましょう。
FROM40より引用
まさに飛びついて失敗したわけですね
これからどうするのですか?
50代での転職を余儀なくされて焦って応募して典型的な失敗をしましたから、正社員での雇用は更にむずかしくなることが予想されます。
働き方を考えて活動することが大事になります。
◆50代で正社員にこだわり続けるのは厳しい
転職したとき正社員として雇用される50代の割合は約3割ほどで、最も正社員雇用の割合の高い30代に比べると半分以下の割合であるのが現状です。
50代で転職を検討する場合、50代の正社員雇用の現状を踏まえて新しい仕事を探すのであれば、正社員以外の選択肢も視野に入れることが転職成功の近道といえるでしょう。
50代で正社員雇用にこだわり続ける場合、新しい仕事を見つけられる確率は3割未満ですが、50代の非正社員雇用の割合は24.5%であるため、正社員以外の選択肢も受け入れることであわせて5割を超える確率となるのです。
FROM40より引用
正社員で勤務することが困難な道であることは良くわかりました。ではどんな職種が就職しやすい検討していきます。
介護関連職
介護関連職は比較的年齢を問わないで挑戦をさせてくれる業界です。実際に筆者も支援スタッフとして勤務する機会をもらいました。
ここで注意しないといけないのは、常に人員不足ですからOJTを行わないでいきなり現場に出される可能性が高いことです。そして障害を抱える人と接するのですから、そのギャップは大きくなるだけです。
- 業界のことを最低限の勉強する
- 覚悟は必要、想像した以上に現場は大変
- 送迎ドライバーといった別の仕事も存在します。
覚悟をもっていないとできない仕事だと思います。焦って応募して勤務すると、ミスマッチでもう一度転職を考えることになりますから、くれぐれも業界の勉強はしてから応募しましょう。
運送関連職
運送業界は、インターネット通販で買い物をする人が増え、それに伴った労働力不足が叫ばれています。 業務内容は商品を運ぶ配送の仕事と仕分けのなどの軽作業もあり、業界内で自分に合った仕事を選ぶことも可能です。 配送の仕事は、運転免許を保有していれば未経験でも転職しやすい業界のひとつと言われています。 入社後は先輩ドライバーについてルートや仕事の仕方を一通り覚えてしまったら、その後はすぐに1人で仕事ができ、人間関係や組織のしがらみなく気楽に働ける職種です。 FROM40より引用
車の免許で生活するのは、簡単そうに見えて案外難しいです。事故が発生したらどうするのか、会社は罰金や保険をどこまで負担してくれるのか、細かいところまで確認してください
体力的な問題もあります。
1日の走行時間、走行距離なども確認しておきたい項目です
接客関連職
接客業はマニュアルが完備されていることが多く、入社後に研修を受ければ未経験でも早く戦力になることができます。 もちろん、前職で接客経験があったり、学生時代に接客のアルバイト経験があったりすると転職に有利になるでしょう。 特にコミュニケーション経験が豊富な50代においては、向いている業界のひとつと言えます。 小売業を中心に慢性的な人手不足に悩まされている企業もあるため、求人数も多い業界です。 FROM40より引用
立ち仕事ですから、覚悟して挑みましょう
お客様をお待ちしている時間は長いですよ
ファッション関連では、50代で採用される可能性はないと思います。ただ店長やそれ以上のポジションからの即戦力でしたら話は別ですが、多くの50代の方では狭き門だと思います。
- 接客業でも会社や業界の勉強は必要です
- 深夜勤務になると体力的な問題も考えましょう
- あなたの同僚、上司は年下です。覚悟をして応募しましょう
バイト、派遣も視野に入れる
50代でバイトは受け付けられないかもしれませんが
行くところがあるのは大事なことです
筆者のように56歳になって転職に失敗してしまうと、選択肢を広げる必要もあると実感しています。収入が途絶えてしまうと不安感に支配されますから、バイトや派遣も選択肢に加えてみましょう。
1人で活動していると不安になりますから
転職アドバイザーに登録してみるのはどうですか?
転職アドバイザーに登録する方法は有効ですが、おそらく年齢が高いので親身になって紹介はしてくれないと想像できます。
ただアドバイザーとの相性も重要ですから、登録だけでもしておきましょう。
転職に失敗しても人生が終わりではない
50代後半の転職失敗はかなり大きなダメージになります。
ですが、まだ残された時間はあります。転職に失敗したことを受け入れて落ち着いたら、次の対策を考えていきましょう。
在職中であれば、同僚に悟られないように準備を開始しましょう。もうそこの職場は辞める決意をしているのですから、余計な人間関係に気を使う必要はありません。
最低限の失礼にならない態度で仕事をして、最後になるはずの転職の準備を行いましょう。
準備をしていく過程で、勤めている職場に慣れてくる
こともありますから、その時はあなたが損をしないようにしてください。
- 50代で転職に失敗しても人生が終わりではない
- 一旦落ち着いて、何ができるかを考える
- 失敗した転職先をすぐに辞めないで、次に何をやるのか決めてから辞める
まとめ
【転職に失敗した理由】
- 焦って転職を決めてしまった
- 転職先の会社の研究をしなかった
- 転職先の業界の研究をしなかった
- 自分の性格に向いていなかった
すべては焦って転職を決めてしまったことが、50代の転職失敗の大きな理由です。
その反省を踏まえて、最後の転職活動に挑みましょう。
もし現在勤めている会社を最後にしてもいいと思えるようになっていたら、無理に転職する必要はありません。
【転職失敗の対処方法】
- 正社員に拘らないで、派遣やバイトも視野に入れましょう
- 収入は下がると覚悟しましょう
- あまり自分を安売りしないようにしましょう
- 転職に失敗しても人生終わりではありません
今回の失敗を無駄にしないように前向きに挑戦していきます。
おわり
コメント